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エアコンの上手な使い方

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エアコンの上手な使い方

夏の暑さを乗り切るのは、もはやエアコンなしでは難しいかもしれない…というほど、エアコンの普及率は高くなっています。特に、商店では100%ではないでしょうか。家にエアコンがなかったとしても、どこかの店に入って涼む方法はいくらでもありますよね。
エアコンは電力に頼って稼働しています。その電力の消費量、エアコンから排出される熱風などによって、特に商店が多く集まる都市部では、異常な熱を発生していることはすでにみなさんご存知でしょう。実際のデータを見なくても、環境によくないだろうなぁ…と想像することも、簡単ですよね。環境破壊が一端と知りつつも、エアコンを使うことは止められない。善良な(?)市民が葛藤するところですよね。

では、少しでも上手にエアコンを使うことを考えましょう。
上手に…というのは、
 効率が良いこと
 省エネになること
 環境にやさしいこと
 家計にもやさしいこと
という、いろいろな意味が含まれた言葉です。


◆除湿機能の利用

熱帯夜や猛暑日が体にとってツライのはもちろんですが、さほど気温が高くなくてもツライ時期があります。そう、梅雨どきです。私は、雨が降ってしまえば気分的にもあきらめがつくのですが、雨上がりの蒸気がモワ〜と立ち上がっている感覚がとても苦手で、憂鬱になります。多くの人がそう感じるのではないでしょうか?

これはなぜかというと、人が感じる不快感と言うのは、「暑さ」よりも「湿気」の方が強いからなのです。

人が心地よいと感じる気温は、25度前後と言われています。
±5度を超えると、不快感を伴います。ですからたいていの人は、21度〜29度ぐらいまでなら、十分耐えられるはず。しかし、梅雨どきの部屋の温度は27〜28度ぐらいなのに、耐え難いことがあります。これは湿度のせいです。
人が心地よいと感じる湿度は、50〜60%ぐらいです。梅雨どきの部屋の湿度は、70〜80%です。常に、洗濯物を部屋のなかに干している状態ですね。飽和水蒸気量を超えて、水滴がつく状態が湿度100%ですから、80%を超えると、かなり肌のべたつき感を感じます。

ですから、心地よく過ごすためには、部屋の「湿度」をコントロールすることがいちばん重要なのです。

これは梅雨どきだけではなく、猛暑の夏場のエアコンの利用方法についても同じこと。
気温が高いと、体温も高くなります。体温が高くなると、「暑さ」を感じるわけですが、同じ気温でも室内が乾燥気味だと、体内の水分が放出されやすい傾向にあります。つまり湿度の低い方がよく汗が出るということですね。汗が出にくくて起こる熱射病と考え方は同じです。

熱射病:高温多湿な環境下に長時間いたときに、体内の熱の放散が困難となり、体温が上がりすぎて起こる病気のこと。不快・頻脈・頭痛・意識障害などの症状が現れます。

室温を下げると涼しくなる、というのも間違いではないのですが、真夏でも湿度をコントロールする方が効率よく体感温度を下げることができるのです。

そのために、エアコンについている除湿機能を上手に利用しましょう。


ちなみに通常の冷房運転と除湿運転を比べて、除湿運転の方が消費電力が少ないという訳ではないようです。
同じ消費電力ならば、どちらが効率がいい使い方か、という観点で選んでくださいね。

◆除湿の消費電力

機械の仕組みのことについて少し触れますが、湿度を下げるためには、温度を下げなければなりません。ほとんどのエアコンでは、ヒートポンプという方式を使っていますが、湿度を下げるためには、空気中の水分を取り除くなければならないため、わざわざ結露させて水滴を作っているのです。理科の授業を思いだしてくださいね〜!結露させるということは、空気中の飽和水蒸気量に対して、水分の量が多い状態を作るということです。冬場の窓際ですよね。暖かい空気中よりも、冷たい空気中の方が、入る水分の量が少なくなります。冷房する時に、あえて結露を作り出すということは、冷たい空気をつくりださなければなりません。
つまり、除湿をするということは、冷房もしなければならないということなのです。

冷房→冷房機能
除湿→冷房機能+除湿

というわけですね。

ということは、どちらかたくさん電力を使うでしょう。すぐお分かりですよね。
除湿機能の方が、100ワット毎余分に電力を使うそうです。

では除湿器のを我慢するのか?
というと、先程から説明しているように、
人間の体にとって耐え難いのは「暑さ」よりも「湿気」。

「低温・高湿」よりも「高温・低湿」のほうが、過ごしやすいことは、様々な実験や昔からの人々の生活の中で実証されています。夏でも、暑いはずのハワイや沖縄などの南国に「避暑」としていくのは、湿度が低いため快適に夏らしさを体感できるからですものね。

エアコンの設定温度を下げるよりも、設定温度を上げて除湿する方が、結果的に効率は良いのかも知れないですよ。具体的な数値は、お使いの機種のデータを見て、検討してみてくださいね。


◆熱帯夜対策

寝苦しい夜、1晩中エアコンをつけっぱなしにしておきたいところですよね。
しかし、人間の体温は、実は睡眠中に変化しているのです。

夜寝付くときは、起きている最後の時間なので体温も高く、寝苦しく感じます。
寝入り鼻のことを「入眠」といいますが、入眠時から熟睡状態に入るにつれて、だんだんと体温は下がっていきます。そしてまた、起床時間が近づくにつれて、徐々に体温をあげて、自然に目が覚めるようになっているのです。

ですから、入眠→熟睡中→起床 の体温の変化に合わせて、室温も調整できれば、快適な睡眠時間を取ることができます。明け方に冷えすぎて目覚めたり、寝苦しくておきたりすることなく深い眠りが確保できれば、疲れやすい夏場も、元気に活動できますよね。

このような部屋環境のコントロールができるのは、エアコンのおかげです。
睡眠用の温度に切り替えるモードがついている機種もあります。
室温・湿度の自動調節機能がついていなければ、タイマーを利用しましょう。
入眠時に2度ほど室温を低く設定して、日中より涼しめに感じると、スムーズな睡眠に入れるので、早めにタイマーを切っても大丈夫。
熟睡中は体温が低くなるため、明け方に冷えすぎないようにしておけば大丈夫。

例えば、12時から6時間睡眠を取るとすると、
12時に2時間ぐらいのタイマーをつけて寝ると、2時〜5時くらいまでは徐々に体温も下がるので、余熱ならぬ予冷で十分寝付けます。その後徐々に体温の上昇とともに、気温が上がったとしても、睡眠時間は十分でしょう!


◆エアコンの前に通風を

エアコンを作動する前に、いったん部屋の中の空気を入れ替えます。
これだけで随分エアコンの効きがよくなるんですよ。
真夏日、部屋の中の空気は暖められて淀んでいます。外も猛暑だからと、窓を開けることすらためらいますよね。風のない日でも、扇風機などを使っていったん部屋の中の空気を動かしましょう。
通風をする時には、部屋の中の2カ所を開口するのが基本です。空気の流れをつくるには、空気の入口と出口が遠いのが理想。暖かい空気は上の方にたまるため、天窓や2階の窓など、家の中でも上の方にある窓を避けましょう。また、風上にある窓は狭く、風下にある窓は広く開けると、風の通りがよくなります。自然換気がうまくいかないときには、扇風機や換気扇を利用しましょう。

窓を閉めたときのエアコン運転時も、扇風機を併用すると快適性はアップします。
人の肌は、空気が止まっている時よりも、多少風が当たっている方が涼しく感じるからです。


◆カーテンとの併用

夏暑いのは、日差しが強いから…なので、日差しをカットするだけでも温度上昇を抑えることができます。木陰に入るのと同じことですよね。
エアコンを使うときには、カーテンを併用するとより冷房効果が上がります。
カーテンは、直射日光をさえぎるとともに、部屋のなかから窓を通して冷気が逃げていくのを防ぐ役割もあります。気分的には、レースのカーテンで木漏れ日が降り注ぐ部屋で、しかも涼しい…なんていう環境が理想的ですが、効果があるのは、厚地のドレープカーテンを窓枠より大きくかり閉めることです。
しかしカーテンの使い方もやりすぎると、照明器具が必要になるので、どちらが「エコ」かと言われると、困ってしまいますね。


◆室内温度

エアコンは、家電の中でも特に消費電力が大きいものです。それだけに、省エネ効果の高い使い方を工夫したいものですよね。
冷房の設定温度は、28度が適当だと言われています。公共施設の温度設定も、最近では28度が標準とされていますよね。
25度が人間にとっていちばん快適な温度と言われていますが、±5度ぐらいまでは十分快適な範囲だと言えるでしょう。しかし、家事労働などで、少し体を動かすと体温が上昇します。
ですから、25度+3度の28度ぐらいにしておくと、少し体を動かしても十分耐えられるぐらいの温度設定、ということなのですね。
また、外気温度との差が5度以上あると、体調不良を起こしやすいと言われています。
最高気温が30度以上の日のことを真夏日といいますが、最近では、35度近くにまで上昇することもよくありますよね。アスファルトの上など、場所によっては、発表されている気温以上に高くなっていることもあるようです。夏場の体調不良を極力抑えるためにも、室温の設定は重要なのです。

ちなみに、冷房の温度を1度あげると、消費電力量は約10%減ります。

10%を、環境のためには大きな数字だと思えるかは、人それぞれです。
数値は機種によってもさまざまで、全般的に数年前の商品に比べると消費電力量が少なくてすむようになってきています。実際には、10年前の機種でいう10%と、最新機種でいう10%ではその省エネ効果にかなりの差がありますものね。

自分の体のためを思っても、28度ぐらいが適当だと心得ておいてください。


◆風向きの調整

室内では、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に向かっていきます。
ですから、最初から風向きを下にしてしまうと、床の方に冷たい空気が止まってしまって、足元ばかり冷えることになってしまいます。
送風機の羽を天井に向けておくと、自然に冷気は床の方に動くため、部屋の中の空気がよく循環します。

また、エアコンのフィルターは、空気清浄の役割も果たしていますので、結構よくホコリがたまっているものです。送風機のが悪くなるだけでなく、消費電力も増えてしまいます。ホコリたまりを放置しておくと、カビが生えやすくなり、いやな臭いが出てしまいます。2週間に一度ぐらい、フィルターの掃除をしておきましょう。普段の掃除のついでに、掃除機をかける習慣をつけておくのもいいですし、日にちを決めて水洗いすることも大事です。


◆タイマーを使う

こまめに温度設定ができる場合、エアコンをつけてすぐには、設定温度を低く・風量を最大、つまり冷房能力を全開にして、急激に部屋の環境を整えてしまいます。
通常、部屋の設定温度は28度を推奨しているのですが、26〜27度にしてしまうのです。

その後、28度に設定温度をあげ、風量も最小、風向きを上にしておくと、省エネ運転になります。
そうやって、エコ運転心掛けて、こまめに温度の調整ができると良いのですが、ついつい長時間つけっぱなしになっていることも多いですよね。

そこで、エアコンのタイマー機能を上手に使いましょう。
特に、外出する時にエアコンが付きっぱなしになっていることを避けるためにも、起動とともにタイマーもつける習慣にしてしまうと、さらにエコ運転ですよね。

1〜2時間、部屋の中をしっかり冷やしておくと、タイマーが止まった後、1〜2時間はエアコンなしでもOKなはずですよ。
1度温度をあげることで、消費電力の10%ダウンを狙うならば、しっかり冷やして使う時間を半分にするのも、省エネとしては同じ効果があります。
冷やした後、扇風機を使って空気を各藩させるとか、しっかりカーテンを閉めておくなど他の暑さ対策と合わせれば、十分耐えられます。

また、長時間留守にする時には、コンセントを抜いておきましょう。
実はエアコンは、たいていリモコンを使って操作するため、待機消費電力もかかっています。


◆室外機のメンテナンス

意外と盲点なのですが、家の外においてある室外機のメンテナンスも行いましょう。
室外機の周りに物がおいてあると、空気の流れを遮ることになります。外から入る空気も、当然、極力温度の低いものの方が良いので、空気溜まりになっているところのものよりも、流れがあるところのものの方が、良い空気が入ってきます。
室外機に木製のカバーをつけるのは、室外機そのものが熱くなりすぎるのを防ぐためです。
もともと、室外に置くため作られているので、別に熱くなったから壊れやすいと言うわけではなさそうですが…。
また我が家もそうなのですが、庭においてある室外機に、雑草などが絡んでいることがあります。室外機にも羽がついています。回転が止まるといけないので、周りのゴミや雑草などは取り除いておきましょう。


◆エアコンを選ぶ時に

エアコンといえば、冷房機能を中心と考えがちですが、1年を通して温度調節が必要な季節は、実は冬の方が長いのです。エアコンは、ヒートポンプ方式がほとんどなので、冷房・暖房の両方に使われます。

ヒートポンプ:水や空気などの低温の物体から熱を吸収して、高温の物体に与える仕組みの装置のこと。冷暖房機器や発装置などに使われている。

冷房のように、高温の空気の温度を取り除くという装置は、種類が限られていますが、逆に暖房装置となると、空気を温める方法は沢山あります。エアコンは、稼働電力が高くつくと思われていますが、ヒートポンプ方式は、省エネ性に優れ、経済的にも十分他の暖房器具に対抗できるものです。
そのため、暖房器具としての性能も合わせて考慮しながら、購入する必要があるのです。
たいていエアコンを買うのは、夏の暑さを前に、冷房性能重視で考えがちなのですが、冬のことも考えてね!というわけです。

また、部屋の広さに合わせた能力を選ぶことも重要です。
メーカーのカタログを見ると、いろいろな数値が書かれていますから、十分比較しましょう。
部屋に対して、冷房能力が低すぎると快適な冷房考えられず、大きすぎると、不必要な消費電力がかかってしまいます。また単純に部屋の広さだけではなく、建物の構造によっても変わってきます。鉄筋コンクリート造は、木造に比べて、遮温性能が高く、いったん中を冷やしてしまうと熱も逃げにくいため、木造よりも性能が劣るエアコンを使っても十分なこともあります。
また、開口部のたくさんある部屋では、熱損失も大きいため、一般的に指定してある畳数のエアコンよりも大きいものを選んだほうがよいでしょう。

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